くすりとからだの用語集

  • 甲状腺
    新陳代謝や成長をうながす甲状腺ホルモンがつくられる。のどぼとけのすぐ下にあり、蝶が羽を広げたような形をしている。重さ10~20g程度の臓器。
  • 子宮
    受精卵を育てる器官であり、妊娠において中心的な役割をもつ。
  • 卵巣
    女性らしい身体づくりや妊娠・出産に関わる2種類の女性ホルモン「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」が作られる。
  • ホルモン
    臓器や組織を安定した状態に保つため、カラダの色々な働きを調整する重要な物質。骨や筋肉の成長、エネルギーの代謝、血圧、食欲や食物の消化などもホルモンの影響を受けている。脳やさまざまな器官でつくられており、現在100種類以上のホルモンが発見されている。
  • 女性ホルモン
    女性の卵巣でつくられるホルモン。女性ホルモンは「妊娠・出産の機能、そのための身体づくり」という役割をもち、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種類がある。
    エストロゲンは「妊娠の準備」や「女性らしいカラダづくり」、プロゲステロンは「妊娠の維持」といった役割をもつ。
  • エストロゲン(卵胞ホルモン)
    子宮内膜を厚くして、妊娠に備える働きをするホルモン。女性らしい身体(乳房の発育や、丸みのあるカラダ)をつくる。コラーゲン産生をうながしたり、血管、骨、関節、脳などを健康に保つ役割をもつ。「卵胞」から分泌されるため、「卵胞ホルモン」と呼ばれる。
  • プロゲステロン(黄体ホルモン)
    エストロゲンの働きによって厚くなった子宮内膜を柔らかく維持して妊娠しやすい状態にするホルモン。水分や栄養素をため込み、妊娠が成立したら妊娠を維持する。体温を上げる働きや、食欲を増やす働きがある。「黄体」から分泌されるため、「黄体ホルモン」とも呼ばれる。
  • 月経(生理)
    子宮内膜がはがれ落ち、それにともなって出血が起きる現象のこと。「エストロゲン」と「プロゲステロン」が関与している。
  • 月経困難症
    月経にともない、日常生活に支障をきたすような下腹部痛や腰痛などの症状があらわれ、月経が終わると改善する疾患。月経困難症は、原因となる病気がないのに症状があらわれる「機能性月経困難症」と、子宮の病気が原因で起こる「器質性月経困難症」の2つのタイプに分けられる。
  • LEP製剤(低用量卵胞ホルモン〔エストロゲン〕・黄体ホルモン〔プロゲスチン〕配合薬)
    月経困難症の治療で用いられる薬のひとつ。排卵を休ませ、子宮内膜を厚くさせないことで月経痛を軽減させる。
  • PMS(月経前症候群:Premenstrual Syndrome)
    月経の数日前(3~10日前)から症状があらわれて月経がはじまるとおさまる、カラダとこころのさまざまな不調のこと。特にこころの症状が重く、日常生活に支障が出る場合は、「月経前不快気分障害(Premenstrual Dysphoric Disorder : PMDD)」と診断されることもある。