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循環型社会構築・生物多様性保全への取り組み

循環型社会構築に向けて

当社グループは、廃棄物をできる限り少なくすることが事業継続において重要な課題と考えており、中期環境計画において、「廃棄物の削減」を目標に掲げています。すべての事業活動を対象に環境の保護と環境負荷の継続的低減を目指し、エネルギー使用量の削減、廃棄物の削減・再利用の促進、大気汚染・水質汚濁・化学物質などの排出抑制に取り組んでいます。積極的に省資源・廃棄物対策に取り組むことによって、より効率的な資源利用を目指した循環型社会の構築へ貢献します。

廃棄物量削減に向けた取り組み

3R活動の推進

当社は、廃棄物の有効利用や環境負荷に配慮して、本社における3R(リデュース・リユース・リサイクル)活動を推進しています。また、コピー用紙の使用削減と不要な印刷の減少に努めています。

金属のリサイクル化

あすか製薬いわき工場では、金属のリサイクル化に取り組んでいます。第1製剤棟改修関連で機械類などを有価物として、順次リサイクルを実施しています。

本社リニューアルに伴うペーパーレス活動

2023年3月期における本社リニューアルに伴い、ペーパーレス活動を推進しました。その結果、グループ全社の紙文書を約70%削減しています。

廃棄物量の実績

あすか製薬の工場および研究所にて2022年度に発生した廃棄物193t のうち、最終的に再資源化された量は111t であり、廃棄物発生量に対して58%となりました。また、最終処分量は70tであり、廃棄物発生量に対して36%でした。

グリーン購入の推進

環境保全に向けた取り組みの一つとして、当社グループではグリーン購入法適合品を積極的に選択しています。

導入実績
  • 紙類(コピー用紙、トイレットペーパーなど)
  • 文具類(ボールペン、クリアホルダーなど)
  • オフィス家具(いす、机・棚など)
  • 画像機器(ディスプレイ、プロジェクターなど)
  • 電子計算機(パソコン)
  • オフィス機器(カラー複合機、シュレッダーなど)
  • 照明(LED照明器具、電球形状のランプ)等
導入事例

当社グループ従業員が使用するPCとして、環境に配慮されたノートPCを2024年度上期に導入を予定しています。

※VAIOPro PKシリーズ

  • グリーン購入法 適合
  • 国際エネルギースタープログラム Ver.8.0 適合
  • 省エネ法2022年度基準の達成率AAA(140%以上)を達成
  • EU(欧州連合)RoHS指令における特定化学物質の含有率基準 適合
  • J-Mossグリーンマーク 適合
  • JEITA(一般社団法人電子情報技術産業協会) PCおよびタブレット端末に関するVOC放散速度指針値基準 適合
  • PC3R(一般社団法人パソコン3R推進協会) PCグリーンラベルVer.14 適合(環境性能★★★)

VAIO株式会社 環境配慮への取り組み(https://vaio.com/environment/


  •   環境に配慮されたVAIOPro PKシリーズ

  •   VAIO株式会社 本社工場(長野県安曇野市)

その他取り組み

大気・水資源の管理

当社グループは大気汚染防止のため、大気への負荷物質の排出量低減に取り組んでいます。事業所におけるNOx、SOx、ばいじんなどについて、年2回濃度を測定し報告しており、そのすべてが基準値を下回っています。
今後も大気の適切な管理を行い、負荷物質の排出量低減に努めていきます。

水資源の管理や取り組みについては、こちらをご覧ください。

水資源への取り組み

化学物質の管理

当社グループは、人の健康や生態系に有害な影響を及ぼす恐れのある化学物質を取り扱っており、その管理を徹底するとともに、安全な使用・保管に努めています。また、事業所ごとに化学物質を適正に管理するための体制を構築し、その規程についても適宜見直しを行っています。今後もPRTR 制度* 対象化学物質の排出・移動量の削減を図るとともに、より安全な化学物質への代替を検討し、化学物質の適切な管理を推進していきます。
 * 化学物質の排出・移動量を集計・公表する制度

当社における、2022年度の窒素酸化物 (NOx) 総排出量は1,483㎏でした。2022年度の硫黄酸化物 (SOx) 総排出量は0.100㎏でした。

生物多様性

当社グループは、事業活動に伴う環境への負荷が生物 多様性に影響を及ぼしていることを認識し、生物多様性の維持・保全のため、省資源や気候変動対策など、さまざまな環境負荷の低減に努めています。また、動物用医薬品事業と動物用飼料添加物事業の展開を通じて、人と動物が共生できる社会づくりにも貢献していきます。

当社グループ(あすかアニマルヘルス)の取り組みを紹介します。
・飼料添加物フィターゼの販売により天然資源であるリン鉱石の使用削減に貢献しています。
 * リン鉱石…生物にとって必要不可欠な元素であり、生物多様性をもたらすリンの採取に必要な物質。
・「塩酸L-ヒスチジン」は、新規飼料添加物に指定されています。
 当添加物は養魚飼料の魚粉使用量の低減や、天然魚粉資源保護への寄与が期待されています。