当社は「生命」に関わる企業として、企業活動(価値ある医薬品を提供すること)を実施するだけでなく、社会や地域の一員として、ESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みを推進することで、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献するなど、広く社会に貢献します。
SDGs(持続可能な開発目標)とは
2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。
持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。
持続可能な開発目標SDGsとは(外務省)
あすか製薬ホールディングスが主に取り組むSDGs
あすか製薬ホールディングスとして果たすべき役割を踏まえ、SDGs(持続可能な開発目標)の17目標の中から、重点目標として以下の9項目を掲げて、取り組んでまいります。
3 すべての人に健康と福祉を
経営理念「先端の創薬を通じて 人々の健康と明日の社会に貢献する」を実現するため、ホルモン(製品、研究など)に関連する分野を中心にニッチなメディカルニーズに対応しています。
医療用医薬品、動物用医薬品の研究・製造・販売、ホルモン検査の研究・受託を通じ、持続的な成長を目指しています。
具体的な取り組み
- 産婦人科領域の多種多様なホルモン製剤
- 希少疾患である肝性脳症の治療薬
- 約100年つづく甲状腺ホルモン製剤
- 独自の技術による高精度なLC-MS/MSによる検体測定
- 健康経営
5 ジェンダー平等を実現しよう
あらゆる差別のない社会・企業の実現に向け、グループ企業それぞれにおいて社員の尊厳を守りながら一人ひとりが最大限に力を発揮し合える職場づくりを進めています。
特に製薬では、ホルモン製剤を中心により良い医薬品を提供することで、女性のライフデザインやリプロダクティブヘルスへのサポートを通じて、女性のQOL向上に貢献しています。
具体的な取り組み
- 経口・緊急避妊剤
- 子宮筋腫・内膜症治療剤
- 月経困難症治療剤
- 不妊症治療剤
- 子癇抑制・治療剤
- 予防医療・未病改善目的の高精度なステロイドホルモン測定
- 勤務地限定MR制度
- 在宅勤務制度
- 時間単位の年休付与
- 時間単位の「子の看護休暇・介護休暇」先駆け導入
- 育児休業の有給化
- 男性の育児休業取得率目標:100%
7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに
13 気候変動に具体的な対策を
すべての事業活動を対象に環境の保護と環境負荷の継続的低減を目指し、エネルギー使用量の減少、廃棄物の削減・再利用の促進、大気汚染・水質汚濁・化学物質などの排出抑制に取り組んでいます。
具体的な取り組み
- 省エネルギー活動の推進
- 温室効果ガス排出削減(重油から都市ガスへ転換)
- 環境マネジメントシステムの構築・運用など
- グループ全社のエネルギーの使用に関わる原単位を前年度比1%以上削減する
12 つくる責任 つかう責任
医療用医薬品、動物用医薬品の研究・製造・販売、ホルモン測定の研究・受託を通じて、高品質・安定供給を維持するために、グループ企業それぞれにおける、品質保証体制と安全監視体制の継続的な強化に取り組んでいます。
具体的な取り組み
- 自社工場・製造委託先や外部倉庫の活用による適正在庫の確保
- 製薬における品質システムの運用(経営陣が参画するマネジメントレビュー)
- 医療用医薬品のリスク管理計画の着実な実施など
14 海の豊かさを守ろう
15 陸の豊かさも守ろう
畜水産分野において“繁殖・免疫と栄養”をテーマとして動物用医薬品・飼料添加物の販売を通じて、日本の食料自給の基礎となるべく、畜水産物の生産性向上に取り組んでいます。
繁殖用ホルモン製剤やアミノ酸などの生理活性物質を用いた、高純度・高品質の製品を提供することで、全国の生産者・獣医療関係者を支援しています。
具体的な取り組み
- 多種多様な繁殖用ホルモン製剤
- 動物用オキシトシン注射液
- 混合飼料(ベストバランスシリーズ)など
16 平和と公正をすべての人に
当社は、経営の監督と業務執行のバランスを取りつつ、透明・公平かつ迅速・果断な意思決定を行うことを通じて、株主の権利を実質的に確保します。持続的な成長と中長期的な企業価値向上を実現するため自律的な対応を図り、当社グループ、投資家、ひいては経済全体の発展に寄与いたします。
具体的な取り組み
- 株主の実質的平等性を確保
- 健全な事業活動倫理を尊重する企業文化・風土の醸成
- 透明性の確保
- 取締役に対する実効性の高い監督
- 株主との建設的な対話
17 パートナーシップで目標を達成しよう
研究アライアンス活動およびアカデミアや外部機関との協働、産官学連携による研究開発活動の促進による創薬パイプラインの拡充に取り組んでいます。
当社の歴史が根ざしたホルモン関連物質による健康生活の課題解決(QOL向上や予防など)に向けて、より良い医薬品・医療の開発を進めています。
具体的な取り組み
- 湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)における他社との連携による検査技術・創薬機能の強化
- 既存医薬品における小児用法用量や適応症の追加など
- 医療用医薬品から展開された動物用医薬品
今後も、SDGsの開発目標を踏まえ、当社は持続的な成長と社会への貢献を追求します。