ダイバーシティ&インクルージョンの取り組み
当社は、持続的な成長と企業価値向上のために、多様な価値観を尊重することが重要であると考え、性別、年齢、国籍、人種等の属性にとらわれない多様性のある組織の構築と、全ての従業員が活躍できる企業風土を醸成することで、新たなイノベーションを生み出し、成長し続ける企業として価値向上につなげてまいります。
- 詳細は別ページ「ダイバーシティ&インクルージョン」をご覧ください。
ダイバーシティ&インクルージョン
ジェンダー・ダイバーシティの取り組み
代表取締役専務取締役 丸尾 篤嗣
当社は、多様な価値観を尊重するダイバーシティを強く推進していくための一歩として、ジェンダー・ダイバーシティ(女性活躍)に取り組みます。
当社のESG委員会では、11のマテリアリティ(最重要課題)を特定し、「指標と目標」となる全社行動計画を定めて開示しています。なかでも「従業員エンゲージメント」のマテリアリティでは、「多様な人材の活躍推進」をKPIの一つとして掲げ、多様な人材による価値の創造をめざし、その中心施策として、女性活躍を強く推進しています。また、中期経営計画の戦略の一つに「成長戦略を実現するための人材育成」を掲げており、「女性、キャリアやシニアなど多様な人材が活躍できる環境づくり」を目標の一つとして取り組んでいます。
女性に寄り添う企業として認知度を更に高めるためにも、組織の重要なポストにおける女性活躍を強く推進しており、働きやすい労働環境や、キャリア志向の醸成、能力拡大に向けた教育・研修体制を充実させ、女性管理職の育成に注力してまいります。
ジェンダー・ダイバーシティ 推進体制
当社は、意欲ある女性の成長を促す施策をグループ全社で展開してまいります。この体制は、代表取締役専務取締役がトップとなり、グループ経営管理本部がその中心を担い、グループ全社およびその各部門と連携のうえ、男女差にとらわれることなく活躍できる組織づくりを推進しています。
女性のライフステージ毎の健康をサポートする企業として、自社における女性活躍推進は喫緊の課題であり、これを推進することによって社会全体の女性活躍を牽引することが、当社にとって重要な社会的使命であるとともに、企業価値の向上につながる重要な指標であると位置付けております。
女性役員に関する自主行動計画
森 麻衣子
あすか製薬ホールディングス株式会社
取締役常務執行役員
あすか製薬株式会社
取締役常務執行役員・信頼性保証本部長
重要な会社方針の決定を担う役員において、多様な視点、価値観を反映するため、複数の女性役員の存在が必要不可欠であるとの判断のもと、女性役員比率にも指標を設定し、社内における女性役員の育成をめざしてまいりました。
当社は、この取り組みを進めた結果、2022年6月には当社初の女性取締役が誕生しました。
インタビュー
取締役常務執行役員 森 麻衣子
―女性の健康を守るリーディングカンパニーとして、あらゆる分野で
女性が生き生きと活躍できる組織を推進します―
今、当社のみならず企業にはグローバルによる競争激化、産業構造変化の加速、少子高齢化に瀕している近年の日本社会を背景に、働き方改革の実現、労働市場で見られる人手不足への対処といった人的資本課題への対応が求められています。その中でも“人材戦略の変革”は不可欠であり、その柱として、女性活躍をはじめとしたダイバーシティ経営が求められています。
当社は数ある製薬企業の中でも、産婦人科領域に特化しており、女性にとって身近な企業として認知度向上をめざしています。また、今後は広く一般女性からも、顧客としての観点で、女性に身近な企業に対する女性活躍の要請機運の高まりを予想しています。このことからも、当社におけるダイバーシティを強く推進していくための一歩として、ジェンダー・ダイバーシティ(女性活躍)を掲げ、これに具体的に取り組むことといたしましました。
当社グループにおけるジェンダー・ダイバーシティをさらに推進していく上で必要なこと、課題は何でしょうか?
- 森:従業員一人ひとりが思う価値観を会社がどこまでサポートしていけるかが課題だと思います。育児や介護などのライフイベントは、各人のワークスタイルに直結し、女性活躍を推進していく上ではどれも切実な問題です。たとえ制度が整っていても、個に寄り添う人間関係を作り、些細な困りごとを職場で話し合い、助け合える環境であってほしいと思います。今以上に、風通しのいい職場を作っていくことが、女性の活躍推進を加速させるドライバーかもしれません。
今後は、女性のライフイベントや仕事と育児の両立のための支援を他社先行事例と比較しながら充実させていくとともに、経営職層のあり方、例えば「働き方」に対する固定概念の是正など、研修などを通じて発信していきます。
キャリアアップを望む女性従業員に向けて、当社初の女性取締役である森取締役からメッセージをお願いします。
- 森:私は、現在の取締役という職に就くまで、決して一人で歩んできたと思っていません。これまでたくさんの同僚・上司・部下、家族や友人からのサポートを受けてきました。もし、皆さんが会社から管理職のポジションを打診されたら、まずは「挑戦」してみて欲しいと思います。せっかくチャンスが来ても、自分を過小評価して、優秀な人が「私には無理」とブレーキをかけてしまうのはとてももったいないと感じます。会社は、これまでと同じようなワークスタイルを女性管理職に求めていません。当社は、皆さんが自分らしさを発揮し、様々な価値観、個性や強みを持ち寄ることで、イノベーションを起こし、あらゆる分野で女性が生き生きと活躍できる組織を目指しています。一緒に進めて行きましょう。
女性活躍推進 一般事業主行動計画
当社では、組織の重要なポストにおける女性活躍を強く推進しており、働きやすい職場環境や、キャリア志向の醸成、能力拡大に向けた教育・研修体制を充実させ、女性管理職の育成に注力しています。
あすか製薬ホールディングス株式会社の中核子会社である、あすか製薬株式会社では、常時雇用する労働者数が101人以上であるため「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)」に基づき、2016年より一般事業主行動計画を策定し女性活躍を推進してまいりました。
女性の各ライフステージにおける健康を生涯にわたってトータルサポートする企業として、ワークライフバランスを充実させる職場環境の整備に始まり、男女における働き方の意識改革を経て、2022年には、女性のさらなる活躍推進に向けた行動計画(第3期)を策定し、女性管理職の指標に具体的な数値目標を設定し、達成に向けて取り組んでいます。
あすか製薬株式会社 一般事業主行動計画
2020年4月1日から2025年3月31日までの5年間 |
目標1 |
管理職の女性比率目標を15%とする。
≪対策≫
- 経営職の女性比率目標を定め、段階的に女性の人材登用を実践する。
- 若年層での係長職登用を積極的に実践し、係長職の女性比率目標を30%とする。
- 女性経営職候補者に対する選抜型研修を実施する。
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目標2 |
女性の健康づくりに特化した取り組みを実践する。
≪対策≫
- 女性のための健康ラボMint+の社内外に向けた発信。
- 不定愁訴の早期発見のための、甲状腺機能検査を実施する。
- 生殖がん早期発見に向け、卵巣がん検診を実施する。
- 診療室に「女性の健康相談デー」を設け、女性保健師による女性従業員向け健康相談指導を充実させる。
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目標3 |
多様で柔軟な働き方を実践し、ワークライフバランスを充実させる。
≪対策≫
- フルフレックスタイム制の活用。
- 在宅勤務・テレワーク等の整備と活用促進。
- 計画的な年次有給休暇取得の促進。
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取り組みの一例
制度・評価
- 役割等級およびシングルレート報酬制度の導入
- 360度評価
- 社内公募キャリアチャレンジ制度
- キャリア自己申告制度
教育・研修
- 経営による女性活躍へ向けた意見交換会
- 女性管理職候補者 選択型研修
- 各階層管理職研修
- 次世代管理職研修
- キャリアオーナーシップ構築のための自己学習システム導入
- 女性の健康に関する勉強会
ワークライフバランス充実に向けた両立支援
- 年次有給休暇取得率 目標値策定【75%以上】
- 男性育児休業取得率 目標値策定【100%以上】
- 最低勤務時間を定めないフルフレックス勤務制度【週休3日以上可】
- 1時間単位の年次有給休暇取得
- 在宅勤務・遠隔地勤務・勤務地限定制度
- 時短・時差勤務制度
- 不妊治療両立支援制度
- 育児休業の有給化【休業取得から連続5日間】
- リフレッシュ休暇・生理休暇・つわり休暇・骨髄ドナー休暇・ボランティア休暇
- 産業保健スタッフによる相談窓口・外部EAP(従業員支援プログラム)サービスの導入
- 不定愁訴早期発見に向けた取り組み
(甲状腺機能検査、フェリチン値測定、子宮卵巣がん腫瘍マーカー検査、胃がんABC検査、乳がん・子宮頸がん検査)
女性のための健康ラボMint+による社内勉強会
男女ともに全従業員が女性の健康に関する正しい知識を持ち、女性特有の不調を理解し合いながら、より働きやすい職場環境になることを目的に、全グループで女性の健康に関する勉強会を開催しました。本勉強会の受講率は約96%、実施後のアンケートの結果では理解度・満足度ともに90%を超えており、関心が高いことが分かりました。
このような勉強会を継続して開催していきます。
女性のための健康ラボMint+
女性活躍に関する 関連データ集
最新の各種情報はESGチャート・データブックをご覧ください。
ESGチャート・データブック